引っ越しで必要となる車の手続きとは【住所変更】

目次

引っ越しで必要になる車の変更手続きとは何か

引っ越しをしたときに必要となる車の手続きには以下のようなものがあります。

引っ越ししたら変更が必要になる書類・手続き

・運転免許証の住所変更
・車庫証明の住所変更
・車検証の住所変更
・保険の住所変更

運転免許証の住所変更は覚えていても、車検証や保険の住所変更等は忘れがちになりそうですね。

ただ、手続きを怠ってしまうと、税金の滞納や保険金が下りないなどの事態が発生してしまうかも。

今回は、引っ越しをしたら必要となる車の手続きの種類と流れについてまとめます。

引っ越しをしたときは速やかに手続をするようにしましょう。

運転免許証の住所変更

免許証

どこで行うのか

運転免許証の住所変更は、新しい住所を管轄する「警察署」もしくは「運転免許試験場・更新センター」で行う必要があります。交番では手続きはできません。

必要な書類とは

・ 運転免許証
・ 申請書(申請場所に用意されています。)
・ 住民票(注1)、マイナンバーカード健康保険証又は公的機関(準ずる機関を含む。)が作成し交付した郵便物等のいずれか1種類を提示(コピー不可)。
 (例 本人を名宛人とする新住所が記載された電気、ガス料金等の領収書等)

  ※ 注1:住民票については、個人番号(マイナンバー)が記載されていないもの。

車庫証明の住所変更

車庫証明

どこで行うのか

車庫証明の住所変更は、新しい住所を管轄する「警察署」で行う必要があります。

必要な書類とは

車庫証明に必要な書類は以下の通りです。

番号書類保管場所を自己所有している場合保管場所を借りて使用している場合
自動車保管場所証明申請書
保管場所標章交付申請書
保管場所の所在図・配置図
保管場所使用権原疎明書面(自認書)×
保管場所使用承諾証明書×
使用の本拠の位置が確認できるもの必要な場合がある(下記参照)必要な場合がある(下記参照)

保管場所(車庫)を自己所有している場合と、借りて使用している場合では、必要な書類が一部違うので注意が必要です。

また、自動車の保有者の住民票等の住所と使用の本拠の位置が異なる場合には「使用の本拠の位置が確認できるもの」が必要になるので注意です。

使用の本拠の位置が確認できるもの

・電気・ガス等の公共料金の領収書
・消印のある郵便物
・運転免許証  等居住又は営業所等が確認できるもの

手続きの流れとは

STEP1 必要書類を準備
必要書類は、保管場所管轄の警察署で貰えます。警察署のHPでもダウンロードできます
STEP2 管轄の警察署に書類を提出
必要書類の準備ができたら、管轄の警察署に書類を提出します。その際に手数料の支払いが必要です。
普通自動車の場合は、2,500円前後
手数料は収入印紙で支払います。事前に準備する必要はなく警察署で購入することも可能です。
受付時間は平日の日中のみです。コロナ禍により、受付時間を短縮している場合もあるので注意が必要。
当日は申請のみとなるので、この日の手続は終了となります。
STEP3 中2〜3日後に警察署で車庫証明一式を受け取る
中2〜3日(営業日のみカウント)を挟んで車庫証明一式が交付されるので警察署に訪問して受け取ります。
【車庫証明一式】
・自動車保管場所証明書・保管場所標章番号通知書・保管場所標章
「保管場所標章」は500円程度の交付手数料が必要となります。

車検証の住所変更

車検証

どこで行うのか

車検証の住所変更は新しい住所を管轄する「運輸支局」(軽自動車は軽自動車検査協会)で行う必要があります。

必要な書類とは

車検証の住所変更に必要な書類は以下の通りです。(所有者と使用者の名義が同一の場合)

住民票※1
車検証
車庫証明書(発行日から概ね1ヵ月以内のもの)
手数料納付書(運輸支局にあります)
自動車税・自動車取得税申告書(運輸支局にあります)
申請書(運輸支局にあります)

※1 発行後3ヶ月以内のものであってマイナンバーが記載されていないもの

手続きの流れとは

STEP1 必要書類を準備
住所変更に必要な書類を揃えます。
STEP2 運輸支局で用紙の入手・作成
運輸支局にて、不足の用紙を入手して、記入を行います。
STEP3 登録手数料の支払い
印紙販売窓口で、変更登録手数料分(350円)の印紙を購入し、手数料納付書に貼り付けます。
STEP4 書類を窓口に提出
準備した書類一式を運輸支局窓口に提出します。
STEP5 新しい車検証を受け取る
窓口でしばらく待った後、新しい車検証の交付を受けます。
STEP6 税事務所へ変更内容の申告
運輸支局場内の税申告窓口に、変更内容の書かれた自動車税・自動車取得税申告書と車検証を提出。ナンバーの変更がない場合は、これで住所変更は終了となります。
STEP7 ナンバーの返却、新しいナンバーの交付・封印
ナンバープレートの変更がある場合は、
・旧ナンバープレートの返納
・新ナンバープレートの受け取り
・新ナンバープレートの封印
まで行って住所変更手続きは完了となります。

保険の住所変更

どこで行うのか

保険会社の窓口や、郵送にて住所変更を行います。加入している保険会社によって対応が変わる場合があるので確認をしましょう。

必要な書類とは

車検証
保険証券
契約者の印鑑

などが必要になるかと思います。こちらも加入している保険会社に確認をして下さい。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は引っ越しをしたときに必要となる車の手続きの種類とその流れについてまとめました。

手続きを怠ると、様々なデメリットにつながる恐れがあります。

引っ越しをしたら、忘れず車の変更手続きを行うようにしましょう。

この記事を書いた人

そよぎ行政書士事務所 井上 護
そよぎ行政書士事務所 井上 護
1980年生まれ。A型。福岡在住の行政書士。2級FP技能士。
40歳にして脱サラ。令和2年度行政書士試験に合格し「そよぎ行政書士事務所」を開設。許認可業務に加えWeb制作も行う。